【第十夜】佐藤彦大サロンコンサート-Piano-

October 19, 2017

「彼は演奏家としての独自の音色を確立した」

 

 

 

10月6日の佐藤彦大さんのピアノコンサートは、予想を大きく上回るすばらしいコンサートとなりました!
 
ヨーロッパ、ロシアから5年ぶりに帰国し、日本での本格的な活動が期待されている佐藤彦大(ひろお)さんです。

(なにげに母校が一緒だったということには、触れずにいましょう…!笑)

  

  

  
佐藤彦大さんの、そのスゴさがわかる受賞歴が以下の通りです。

 

2007年 第76回日本音楽コンクール第1位

2010年 第4回仙台国際音楽コンクール、日本人最高位の第3位

(現在世界でもっとも人気のあるあのユジャ・ワンと同様、すでに日本で開催される数少ない国際コンクールでもあります)

2016年 第62回マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽コンクールで見事第1位、併せて聴衆賞・グラナドス賞受賞(スペイン)を受賞

 

そして、今年帰国されたばかりです。

 

私個人は、まったくコンクールマニアというわけではありません。

コンクールで受賞したからと言って=良い演奏をする、とは限りません。

 

しかし

コンクールで受賞するということは、そう簡単ではないことも、また事実です。

 

そう考えると、彦大さんの上記の受賞歴は

決して無視することができないものだと思います。

そして、そのことを証明された、今回のコンサートでございました!

 

 

 

 
さて、今回のコンサートですが、まずは、

「モーツアルトとショパン」というプログラムが実に魅力的! 

モーツァルトとショパンを、佐藤彦大という未知で稀有の音の魔術師とすら言いたいピアニストの演奏で聴けることに大きな期待を抱かざるを得ません。
 

彦大さんが、当サロンにお越しくださったのが今年の8月。

スタインウェイのピアノの音とサロンの空間から緻密に響き創り出し、

この空間にピッタリなプログラムを選曲してくださいました。

 

 

 


当日。

 
モーツアルトは期待どおりの美しい音で始まり、

これぞ佐藤彦大のモーツアルト!という演奏を披露です。
 

 

 

 

 
圧巻だったのは、、、

意外や意外、

ショパンでした!

 

 

 

ここ最近は、前回の薫子さんのエチュードOp.10全曲演奏会をはじめ、ショパン続きです。(そのピアニストの個性があらわれるショパンは、個人的には大好きなプログラムです!)

 


モーツアルトにあまりにも期待をしていたので、どんなショパンを聴かせてくれるのだろう、そういった軽い想いでしたが、、、
 

 

 

・・・今までどこでも聴いたことのないようなショパンの演奏でした。
 


これほどまでの右手と左手の絶妙なバランスを、ピアノの演奏では今までまったく聴いたことがありません。
 
その結果、以下のような不思議な印象を抱きました。

 
「いま演奏されているこの曲では、いったい何台のピアノが用いられているのだろう?」

「2台ピアノか、あるいは、ピアノの連弾を聴いているのではないか?」
 


そんな印象がふつふつと湧いてきました。

 


一人の優れたピアニストが、実に多彩な音を駆使することがあります。
しかし、どんな音を出しても、同じピアニストであり、別なピアニストが弾いているとまでは感じません。

しかし、
佐藤彦大という今までまともに聴いたことがなかったピアニストに関しては、その音の多彩さに、

「いったい、何人のピアニストが弾いているのだろう」と感じざるを得ませんでした。
 

実に玄人好みの演奏と言ったらよいのでしょうか?

決して、ガンガンと鳴らすようなことはしません。

全般的に、軽く鍵盤にふれるだけで音を出すタイプです。
しかし、そのふれ方、タッチの微妙さは特筆に値します。
 


また、佐藤彦大さんは、指揮者に向いているのではないかとも感じました。


左手で、オケの弦楽器を中心とした通奏低音部を、右手ではそれ以外のすべてを、といった魅力的なオーケストレーションを聴いているような錯覚すら覚える演奏でした。

 

 


 
そして背後には、大変な時間と労力、創意工夫がなされていると、、。
 

にも関わらず、

今この瞬間に音楽が生まれたような不思議な心地よさもありました。(まるで用意されたプログラムではなく、自然とふつふつと生まれてきたかのような音楽。)

 

 


現在の日本には、このような世界に誇れるピアニストが少なからず存在していることに、わたしたちクラシックファンは感謝せざるを得ません。
 



 
佐藤彦大さんの次回の出演は12月8日です。
 
これは絶対に聴き逃すことはできないでしょう。

 

 

終演後のCD販売には行列が・・・!

サインに忙しい彦大センパイでした。笑 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sayaka.

 

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