【第二十夜】鈴木舞、伊藤悠貴、尾崎未空トリオコンサート
美竹清花さろんのアンサンブルがすごいことになっています!


3月2日こけら落とし【第二十夜】
特別な3人による特別なトリオが誕生しました!!
鈴木舞さんから最初にトリオの企画をお持ちいただいた際から、そうそうたる顔ぶれに思わず声を上げてしまいました。
予約も数日でほぼ完売、我々運営もお客様も並々ならぬ期待のもと、待ちに待った当日がやってきたのでした。
プログラムは以下ご覧のとおり
モーツァルト: ヴァイオリンソナタ kv301(violin)
ハイドン: ピアノトリオ “ジプシー”(violon&cello&piano)
エルガー: 愛の挨拶(cello)
ラフマニノフ: ヴォカリーズ(cello)
ポッパー: ハンガリー狂詩曲(cello)
メンデルスゾーン: ピアノトリオ第1番(violon&cello&piano)
最初に披露いただいたのは、 当サロンではすっかりお馴染みの鈴木舞さんとサロン初登場の尾崎未空さんのコンビ。

鈴木舞さんの美音は、いつもお客様をあたたかく照らします。
個人的に舞さんの演奏会は毎回毎回、満足度が非常に高く、大好きです!
毎回、心があたたまるのです。
演奏はもちろんですが、音楽に対する真摯さ、お客様へまっすぐに伝える姿勢、作曲家への敬意…それらがすべて彼女のお人柄、人間性から滲みでるようです。
“音楽によって真理・真実を伝える求道者、伝道者”という言葉がぴったりです。
そして、美しいさざ波のようなピアノの音を奏でる尾崎未空さんのピアノの音!

尾崎未空さんの音は当サロンでは今まで聴いたことのない、初めてのピアノの響きでした。
思わず、“美しい さざ波ピアニスト”という言葉が脳裏に湧きました。
寄せては返す川や海の波のような、どこまでも自然な、どこまでも人為を感じさせない”美しいさざ波” ──
こんなにきれいで自然な無垢のさざ波のようなピアノの音は聴いたことがない!
そんな風に感じました。
しかし、尾崎さんの音色の特長は、さざ波だけではありません。
さざ波のように表現している彼女の音楽性と技量こそが特筆に値するもので、多彩な音となって現れています。
しかし決して表面的な多彩さではなく、音の構造・作りが違といったらよいのでしょうか、根元から違っており、その結果としての多彩さとなっています。
"さざなみ"というと、メンデルスゾーンのタッチを当時の親友のピアニストが「繊細でさざなみのようだ…」と言ったという逸話を思い出しました。(うろ覚え、鳥頭をなんとかしたい)
伊藤悠貴さんのチェロもすごかったです!

会場が魅き込まれるとは、このこと!
愛の挨拶にヴォカリーズ…
なんと贅沢にチェロを味わえるプログラムでしょう…
力強く包み込まれるかと思えば愛を囁くような甘い音まで、心の底から染み込んで来るようなある種、凄味を感じさせる伊藤さんのチェロの演奏に終始引き込まれてしまいました。
伊藤さんのチェロの音は、まるでサロン全体から音楽が湧き出ているかのように私たちを包みこみました。
そして前半最後は、ポッパーのハンガリー狂詩曲。
チェロの超絶技巧で知られるこの曲を見事に弾き上げ、拍手喝采!
そこにいた全員が、凝視せずにはいられませんでした…
後半はメンデルスゾーンのピアノトリオ第1番。
チェロのふくよかな旋律から始まり三人の豊かな響きが魅力的に合わさる第1楽章から最終楽章まで、全曲を通して三人のそれぞれの世界が膨らみ、それがサロンの中で見事に調和し、聴衆の胸に、五感すべてを通して染み入ってくるのです。素晴らしい!
その一言に尽きる演奏でした。
三人の見事なバランスのアンサンブルの演奏がこの美竹清花さろんという空間を余すことなく利用し、響き合い、とてつもない体験をもたらしてくれました。
終演後は拍手喝采!
(いまだに、あの特徴的なリズムが頭のなかでループするほどです。笑)

お見送りの際もお客様より「よくこんなに素晴らしいメンバーが集まりましたね!」と多くの賞賛の声をたくさんいただきました。
今回、2年越しに実現したというこの鈴木舞さん、伊藤悠貴さん、尾崎未空さんという御三方のトリオは、ぜひとも今後、定期的に演奏会を実現してほしいものと、強く熱望した次第です。
リハーサル時のオフショットも!

仲が良い雰囲気も音楽で伝わってきました!
鈴木 舞さんの次回コンサートは7月22日です! 一般のご予約は5月中旬〜となります。
こちらをチェックお願いします♪
Sayaka.