123シリーズ、記念すべき第一回目は藤田真央さん。

新シリーズのトップバッターは

期待の新人、藤田真央。

約1年にわたって “こけら落としシリーズ” 全22回の演奏会を終了し、

4月から主催公演、本番となる “123シリーズ” となりました!!

記念すべき第一回目は藤田真央さんです。

満員御礼。拍手喝采でした!

(誠にありがとうございますm(__)m)

藤田真央さんといえば、難関なことで知られるクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール(昨年の第27回、併せて3 つの特別賞)に優勝され、 一挙に世界的な注目を集めている現在19歳のピアニストです。

ちなみにクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールとは、2年に1回開催され1位のみが受賞するという世界でもっとも難関なコンクールの一つで、 日本人としては、ルツェルン音楽院教授の坂上博子、国際的なピアニストとして活躍中の河村尚子、そして藤田真央さんが3人目です。

美竹清花さろんは、60人程度の小さな会場ですが、コンサート会場というよりは、 「美竹清花さろんという楽器」 演奏家さんも、わたしたち聴き手も、楽器の中に入り、そこに満たされる音楽を愉しむといった空間です。

ワーグナーがバイロイト祝祭歌劇場を作ったときに、ヴァイオリンの胴体の中で音楽を聴くということを描いたのと同じです。

そのため、演奏家さんにとっては「大ホールで演奏するよりも怖い」とよく言われます。 前から後ろまで、どこで聴いても音楽が丸裸になり、どんな響きも聞こえてしまうからです。

今回の藤田真央さんの演奏は、言葉には表現できないほどのすばらしさでした。

<プログラム>

ドビュッシー:《版画》

ドビュッシー:ピアノのために

リスト:ハンガリー狂詩曲 第12番 嬰ハ短調

ショパン:4つのマズルカ Op.33

ショパン:ピアノソナタ 第3番 ロ短調 Op.58

すべての曲に共通しているのは、

類い希なる研ぎ澄まされた美しい音 ──

ここまで透明で、浄く、やわらかく、しかも凜とした美しさをそなえていると、音に倫理観のようなものさえ感じてしまいます。

その研ぎ澄まされた凜とした感じから、どんな音も輪郭がしっかりとしていて、 時折、中心と輪郭が鮮やかに際立つ響きが聞こえたりすると、カントの真善美という真理の特性が備わっているとでも言いたくなります。

さらに、美しいだけでなく、実に多彩な色彩感・表情にも富んでいます。 しかもわざとらしさは一切なく、自然に現れる虹のようです。

聞こえるか聞こえないかという程度の小さな弱音から、爆発的な強い音(決して爆発はしない)まで、すべてが美しく、 決して割れたり、濁ったりせず、倍音も美しく響かせながら (すべての音に聞き耳を立てながら、右と左の両手による、そして巧みなペダリングによって、すべて音とその響きをコントロールしていると言ったらよいのでしょうか) どんな音にも何種類もの色彩感を持たせることができるといったらよいのでしょうか、そんなイメージです。

さらに面白く感じたのは、どんな音(強弱、長さ、音程)にもしっかりとした“芯”のようなものが感じられることです。 

そんな音、響きを聴いているうちに、突然、オーナーの渡辺が遠い昔の体験を思い出しました。 ・・・もう40年以上も前に聴いたホロビッツの“音・響き”と同様のものを感じ、震えるほどの感動を覚えた、と。 どんな細部にまでも、どんな一音一音にも、音楽が実に多彩に充満している天才のみがなしうる次元の異なる演奏だった、と・・・。

そして今回、“美竹清花さろん”という楽器に充満していた藤田真央さんの音楽に浸っている間、 「あ、いま自分は奇跡を味わっている。ここには音楽の神が舞い降りてきている…」とすら感じるほどで、 当時の記憶が蘇るほどでした。

その感動は、大げさではなく、こんなにすばらしい音楽、演奏を味わうことができているのだから、 もういつこの世を去ってもきっと後悔しないだろうという想いがよぎるほどです。

↑こちらのお話は何度も私も聴かされていましたが…ホロヴィッツと単純に似ている、ということではまったくございません。

真央さんには真央さんのすでに確立された何者とも比較できない良さがあります。

ただ、オーナーの渡辺はホロヴィッツに出会うまではピアノのコンサートに足を運ぶようなタイプではなく、どちらかというとオーケストラばかりを聴いていたそうです。

そんな人間がピアノに目覚めた瞬間、きっかけ、という意味で

震えるほどの感動があったという意味での"同様のもの"ということなのです。

全身全霊で聴き入ってしまう、真央さんの演奏!!

音がきれいなピアニストはたくさんいますが、、、

藤田真央さんは"音に対する凄まじいまでの集中力”が並大抵のも のではないようです。

“研ぎ澄まされたきれいな音”というような平凡な表現では足りず、 "気高さや厳しさ"までも同時に感じとることが できるといったらよいのか... そんな音が藤田真央さんのピアノ演奏から聞こえてくる音です。

さらに藤田真央さんの演奏の際立った特長としては、よく「芸術家は成熟すればするほどすばらしい境地に達する」とか言われますが、 真央さんの場合は、テクニックではなく芸術性に“、若さ”というものがとてつもない魅力となって鮮烈に現れています。 しかも、なんともいえない"味わい深さ"と"チャーミングさ"が絶妙に混同しているのです。

こういう例は希有なことといえるかもしれません。

比類なく研ぎ澄まされた美しい音、この上なく爽快な薫 風のような若々しさを感じることができるコンテキスト、 そして緻密な楽曲分析 ──

このすべてが現在の藤田真央さんの魅力です。

…といっても言葉で表現できることには限りがございます…。 まだまだ書ききれないほどですので、 是非、その研ぎ澄まされた音を肌で体験してみてください!

美竹清花さろんでは日本の宝いってもよい本物の才能溢れる若手演奏家をご紹介していく企画を、 今後さらに加速し、全力で取り組んでいく予定です。 特に、藤田真央さんはこれからもずっとずっと応援して行きたい演奏家さんの一人です!

またの登場をお楽しみにお待ちください♪

※ご出演が突然決まる可能性がございます。

HPチェックや、メンバーズにお申し込みいただくとスムーズにお席の確保ができますので、ご利用ください。

今後とも、才能溢れる若手演奏家を中心にした"本物の音楽"をお届けできる場として、 また、彼ら、彼女らとコミュニケーションできる場として、 日々の疲れを癒し、安らぎを得ることができる場として、 皆様のご期待に沿っていくことができるよう、誠心誠意取り組んでまいります。

運営面につきましては、なにかと不行き届きの点が多々ございましたこと、心よりお詫び申し上げます。 アンケートや会場でお声がけいただきましたことを参考に、次回への改善に繋げて参ります。

どうぞ、末永いお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。

Sayaka.


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